平成20年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告111.はじめに 本章では、平成21年度に実施する予定である事業について説明する。これらの計画は、各部会および各小委員会において詳細に検討された後、第2回推進委員会の議を経て立案されたものである。2.教育連携部会1)連携講義の実施 大学院および学部の講義を抽出して、その講師が他方の大学に訪問して、訪問先の大学の既存の講義の一環として講義を行う。例えば、室蘭工業大学で先端的な研究を行っている教員が東京都市大学を訪問し、類似科目においてその内容を講義することで、東京都市大学で不足している講義内容を補完あるいは改善する。同様にして東京都市大学の教員が室蘭工業大学を訪問して講義を実施する。実施案として、3泊4日程度で、既存科目のうちの4コマを教授すること、10学科×2校の規模で実施することが決定された。実施担当者は、東京都市大学 田中教授および室蘭工業大学 佐藤准教授を予定している。2)教育研究会の開催 “工学系における教育手法”に関して、教育方法の紹介と意見交換を行う研究会を実施する。例えば、理科離れに伴う新入生の質の低下や学習意欲の低さの問題にどのように対処すべきか等について、両大学の学科単位で意見交換を行ない、検討する。実施計画案では年に3学科程度実施すること、3名×3回程度の事前打ち合わせを行うこと、学科間会議についてはTV会議システムを利用することが提案された。実施担当者は東京都市大学 田中教授および室蘭工業大学 佐藤准教授である。3)教育教材共同開発の実施 両大学において共通基礎科目(物理、化学、数学)等を担当する教員が共同して、教材を使った特徴のある講義(実験)の開発を行う。これに関連して、3名×2回程度の打ち合わせを行うこと、教材開発は数テーマに絞ることが決定されている。実施担当者は東京都市大学 田中教授および室蘭工業大学 佐藤准教授である。4)セミナー(連携研究発表会)の開催 相互に関連する学会がある場合に事前あるいは事後に集まり、プレ発表会や討論会を開催する。本事業は学生間交流が可能となる数少ない事業の一つで、連携ネットワークの拡充や連携研究の発掘・推進に役立つ。また、その際に外部講師の招聘も視野に入れる。実施案では年3回程度行うこととし、実施担当は学生交流・支援小委員会とする。東京都市大学 丸泉教授および室蘭工業大学 木幡准教授が担当者である。5)男女共同参画 男女共同参画に関する講演を計画し、実施することで、本活動を支援する。本年度は、講演会準備として、相互に担当者が訪問することが決定された。6)学生課外活動交流の実施 課外活動を指導できる教員が相互に交流して、両大学の課外活動を調査するとともに、指導する。また、試行的にアイスホッケー部の合同夏季合宿を実施する予定である。7)国内・海外研修プログラムの実施及び研修プログラムWGの開催 両大学で実施されている国内・海外研修プログラムを相互に共有し、研修プログラムの充実を図る。平成21年度は室蘭工業大学で実施予定の研修プログラムに対して、東京都市大学の学生にも応募を受け付けるものである。また、海外研修プログラムを実施するにあたっては、研修プログラム運営WGを設置し、プログラムの内容について協議する。■連携推進委員会 活動報告平成21年度事業計画に向けて武蔵工業大学 工学部 教授 末政 直晃
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