平成20年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告55 図書館業務システムは3館共通で連携しており、配送システムがある。貸出返却処理や蔵書点検を実際に体験させてもらったので、ICタグのメリットとデメリットをよく理解できた。(写真3:蔵書点検の様子)【図書】 配架は階ごとの利用目的に合わせて行っていた。具体例を挙げると、B1Fはメディアライブラリーがあるので情報関係の図書を配架するというようにしていた。参考図書はまとめて置くことをせずに分野ごとの最初の位置に配架していた。また書架のデザイン性が高いので、そのデザインに合わせて配置を工夫していた。 選書・発注については、希望図書のリクエスト受付から発注までの様子を実際に見せていただいたが、館内回覧などがなく選書担当の方がすぐに発注を行っていた。【雑誌】 マガジンリサイクルといって、廃棄する雑誌を欲しいという学生に譲る活動を行っているとのことだった。【閲覧】 カウンターには常時2名の委託職員がいる。加えて、長期休業期以外はメディアライブラリーのコンサルティングカウンターにPC利用関係の質問に回答するための大学院生のアルバイトがいる。ICカードとタグの効果で施設の鍵の受け渡し管理や、視聴覚資料・図書付属資料(CD-ROM等)の貸出などのカウンター貸出業務は省力化されている。外部委託をしている開館・閉館、貸出・返却などの業務には、詳細な業務マニュアルを作成しているとのことだった。 館内サインは、建物のデザイン性を損ねないように目立つものは掲示しないようにし、情報表示装置やディスプレイにより必要事項を配信していた。(写真4:書架にあるディスプレイ) 督促や予約資料の連絡は自動配信メールにより行っているとのことであった。【レファレンス】 レファレンスは職員が対応しており、レファレンス専用カウンターがある。レファレンス申込書が置いてあり、そこに所属・連絡先・レファレンス内容を記入するようになっていた。レファレンスは必要とする文献を入手するまでのながれをまとめた表を用い、説明しながら行うとのことだった。必要な文献を探すサービスとしてだけでなく、学生へのリテラシー教育としての面を重視しているところを参考にしたい。4. まとめ 1週間という短期間であったので武蔵工業大学図書館の業務内容説明が主体であったが、図書館ガイド作成の打ち合わせへの参加、情報表示装置に掲示する内容の作成、教員からの返納本の仕分けなど、実際の業務も体験することができた。3月10日には意見交換会があり、お互いの図書館の運営について情報交換をすることができた。今後も交流を続けていきたい。 最後ではあるが、年度末の忙しい時期にも関わらず、武蔵工業大学の皆様には快く対応していただき感謝している。武蔵工業大学図書館の利用者サービスの取り組みを知ることは非常に勉強になった。また、国立と私立の違いや東京と室蘭の違いを、身を以て学ぶことができ、個人的にも視野が広がり成長できた。今回の経験を今後の業務に役立てていきたい。写真3写真4
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