平成20年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告61.はじめに 平成20年度戦略的大学連携支援事業に選定された「遠隔に立地する大学の教育・研究活動の連携-水素エネルギー研究協力を契機にして-」は、永年にわたり水素自動車の開発や燃料電池の研究を行なってきた武蔵工業大学と、重工業都市の技術的土壌に支えられ、また学内でも水素エネルギー研究を行なっている室蘭工業大学が、従前より行っていた水素エネルギー研究における研究協力を一歩進め、私立と国立、東京と北海道という異なる特性を相互に補完し、さらにその諸条件の違いを積極的に活用し、より広汎な分野で、また従来の慣行を超えて全学的に連携を進め、両大学の改善と発展を目指すものである。 これを足がかりに、教育面においては共通の教育プログラムの作成をはじめ、さまざまな交流活動を進めることや、大学運営においては共同の選抜試験の実施や就職支援、あるいは職員の交流やサテライトオフィス設置など、幅広い協力事業を行なうことがその目的となっている。 本補助事業の全体の目的は、少子化や理科系離れといった社会情勢が進む中で、技術者教育に多大な実績を残してきた武蔵工業大学と室蘭工業大学が互いに連携することにより、惰性に陥りやすい教育プログラム、限られた範囲だけの学生交流、従来の慣習にとらわれた大学運営の改善を図り、日本の工業技術を真に担う人材を育成するとともに、そのための仕組みを創りだすことにある。両大学は、従前より水素エネルギー研究において協力関係にあったが、この協力を一歩進め、私立と国立、東京と北海道という異なる特性を相互に補完し、さらにその諸条件の違いを積極的に活用し、より広汎な分野で、また従来の慣行を超えて全学的に連携を進め、社会的に存在感のある大学として更なる発展を目指すものである。 武蔵工業大学は永年にわたり、水素自動車の開発や燃料電池の研究を行なって来ている。そして、重工業都市の技術的土壌に支えられて技術者教育で伝統ある室蘭工業大学と水素エネルギー研究で協力を進めて来た。現在、多くの諸外国が工業技術に基盤を置いた国づくりを進めている中で、技術者教育の重要性は増すばかりである。このことは、工業教育の面で両大学が特長を生かした連携によって、より質の高い技術者教育を目指す必要性があることを示している。 このため、平成20年度から水素エネルギー研究を足がかりとして水素エンジンに関する教育教材作成を通した教育研究プログラムの共同実施を進めるとともに、課外活動や研究発表会などの学生交流、地域社会と連携した研究成果の社会還元、さらに入試、広報、就職支援、学生指導など種々の分野における大学事務局相互交流によって、両大学の工学部の取組の充実・発展を図り、本取り組みを全学的取組にとして拡充することにより、社会的要請に応える技術開発と人材育成の両面で社会に貢献できる人材養成機能の強化を図ることが本事業の目的である。2.平成20年度の事業概要 本補助事業を推進するに当たり、平成20年度においてはいくつかの事業を試行的に行い、その実現可能性を探ることに加えて、今後10年間の連携事業を円滑に進めるために計画立案を行うことならびに本補助事業に対する教職員の意識を醸成することに主眼をおいた。平成20年度の実施計画内容とその成果については、具体的には以下の通りである。1)教育研究プログラムの実施 これは、上記の水素エネルギー研究を足がかりとした教育研究プログラム(教材開発、シラバス作成)を共同で実施することである。本年度においては、水素エネルギーに関するDVDを作成した。これには、水素エネルギーを利活用することの背景や、計画あるいは実施されている利用方法、水素エンジン開発の歴史と現状などが盛り込まれている。DVD内容の概要については本報告書別章に記載されてい■連携推進委員会 活動報告平成20年度事業計画実施に際して武蔵工業大学 工学部 教授 末政 直晃

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