平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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■評価委員会戦略的大学連携支援事業に対する中間評価結果東京都市大学 副学長 白木 靖寛103Ⅰ 総 評 評価者、とりわけ外部評価者から高い評価がなされ、本事業が順調に推移していると判断できる。現在の計画を継続することに大きな支障は見られないことから、中間評価としては合格と判定でき、事業の継続を評価委員会としては認めるとの結論である。 なお、事業継続にあたっては、地域社会との連携、とりわけ東京都市大学と地域社会との連携には更なる積極的な取り組みを期待する声がある。また、事業終了時に、国私大の枠をこえ、さらに遠隔の地にある両校が連携をしたことによってはじめて達成されたと判断できる成果をあげることが強く要請されている。Ⅱ 評価結果1.実施状況(補助金調書に記載された取組内容について、当初の計画通り実施されているか) 評価者 A B C D 申請時に予定した取組を実施したと判断される。2.実施体制(平成20年度及び平成21年度(11月まで)に行われた取組の実施体制) 評価者 A B C D �実施した取組について、当初の計画通り連携事業にかかる関係者が明確な役割分担の下、各々主体的に実施されたと判断される。3.効果(平成20年度及び平成21年度(11月まで)に行われた取組の当初目標の達成状況について) 評価者 A B C D �当初設定した目標を達成し、実施した取組が成果を上げたと認められる。4.事業継続展開の見込み(平成20年度及び平成21年度(11月まで)に行われた取組の継続展開の見込みについて) 評価者 A B C D �実施した取組について、当初の計画通り又は発展的に継続展開が予定され、持続的・効果的に取組が進捗すると見込まれる。5.総合評価評価者 A 水素エネルギー研究を足がかりとした教育研究プログラムでは、両大学の協力の結果、これまで両大学が行ってきた水素燃料エンジンバスや燃料電池に関する研究で、成果が出つつある。特に、東京都市大学が開発してきた水素燃料エンジンバスを、水素タウンを目指す室蘭市に運び、約1ヶ月間実証走行を行なって、室蘭工業大学が走行データを記録する一方、室蘭市始め周辺自治体の水素社会普及啓発にも寄与し、地域連携についても実績を挙げた点は評価できる。また、両大学の職員の交流により、地方国立大学と私立大学のそれぞれの良さが相互に理解され、業務の改善に役立てている。以上のように、本事業は中間評価の時点まで大変順調に進捗してきたと判断する。今後更にこれらのアクティビティを活発化させ、当初の目的の達成に努力していただきたい。評価者 B ・�研究成果を如何に社会に貢献をしていくかという世論の高まりを見せている。例えば、水素関連において技術開発向上に向けた研究が行われているが、研究成果が民間企業の製品等につながっていくような成果も今後期待したい。 ・�個々の連携事業に積極的に取り組んでいるが、各事業を実施することが目的であるだけではなく、連携の先にどういった目標があるかを、常に教職員の意識の中に確認をしていくことが肝要である。中間評価にあたり記述をしておく。 ・�室蘭工業大学において室蘭市及びその近郊の自治体
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