平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書 資料編109なければならないのかを考えていきたいと思います。最近、皆さんもお感じなっていると思いますが、天気のリズムが変ですね。北海道だと冬でも雨が降ったり、あるいは梅雨がない地方のはずなのに長雨が続いたとか、以前はこんなことなかったということが起き始めていると思います。ここで1枚の写真をご覧いただきたいと思います。私が撮ったものですが、どなたかに聞いてみましょう。一番前の方、これはいつ写したものだと思われますか。▶会場ひまわりですから8月かな。▶富永秀一氏(環境ジャーナリスト)8月だと思いますよね。そうですよね、でもよく見ると右上に赤い花が咲いているのですが、これは冬に咲くサザンカです。この写真は何と12月30日に撮りました。場所は、私は愛知県に住んでいますが、うちの近所で元気に咲いているのを見て写しました。翌日は大晦日です。昔はこんなことなかったよねということが身近に起き始めているわけです。ここでクイズです。私の講演では時々クイズが出てきます。当たったら何かもらえるというものでもないですし、逆に間違えても罰ゲームはありませんので挙手でお答えいただければと思います。よく産業革命以降温度上昇を何度以内に抑えようと言いますけれども、現時点でどのぐらい上がっているのかをクイズにしてみました。1番0.8度、2番1.8度、3番2.8度、産業革命以降何度温度は上がっているでしょうか。1番だと思う方は少しいらっしゃいますね。2番の方は、多いですね。3番だろうという方は、はい。2番、3番、1番の順だったようですが、答えは一番少なかった1番の0.8度です。NASAのデータなのですけれども、0.-2~+6ぐらいですから0.8度ぐらいなのです。環境問題がさかんに言われ始めた1980年、90年ぐらいからするとせいぜい0.3~0.4度しか上がっていないんです。それでも「昔はこんなことなかった」と思われるようなおかしな現象があちこちで起き始めているのです。これがどこまで上がるか、IPCCという世界中の科学者が集まって温暖化の予想をしており、いろいろなシナリオが考えられています。その中の最も高いシナリオのグレーの帯が誤差なんです。最も高くなる部分ですと20世紀末20年間の平均に比べて最高で6.4度も温度が上がる。ほとんどのシナリオで2度、3度は上がるという予想になっています。たった零点何度しか上がってなくてこれだけおかしいのに、少なくとも2度、3度上がってしまいそうだ。最悪の場合は6.4度も上がってしまうということで何が起きるのか心配されているわけです。水や生態系、食糧、沿岸域や健康などさまざまな影響がでると心配されています。最近は新聞に載らない日はないぐらい環境問題が取り上げられておりますし、テレビなどでも特集が組まれております。今回は短い時間ですので報道されていない部分をみていきたいと思います。例えば異常気象が激しくなると言われております。風速100メートルに達するような台風が発生するかもしれないとも言われております。竜巻の中心部はそのぐらいになります。アメリカで発生する大きなものだと、風速140メートルのものもあります。風速100メートルになると柔な木造住宅などは根こそぎ持っていかれるような激しい風になります。竜巻だと狭い範囲ですが、台風になると広い範囲で被害が出てしまうので心配されるわけです。「風速100メートル?そんなバカな」と思われるかもしれませんが、実はもう発生しました。1997年12月16日台風28号がグアム島を襲いました。国際的な名称ではパカという名前がついております。最大瞬間風速105メートルを記録したのです。あまりにも風が強くて風速計が壊れてしまったので非公式な記録となっています。しかし壊れる前の公式な記録で1分間平均82メートルという記録が残っておりますので、瞬間でここまできてもおかしくはないということです。すでに風速100メートルの
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