平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
116/186
114平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書 資料編昔から、そして今も考え出されている知恵と最新の技術、テクノロジーの両方を使って効率を追究するのが特徴です。知恵だけでもだめで、技術だけでもだめで両方を組み合わせて環境負荷を減らしながら、健康的にも金銭的にも精神的にも豊かに暮らそうというライフスタイルです。どんな取り組みかというと、家庭の環境負荷をどう減らしていくか。いろいろな場面でできますが、限られた時間の中では暖房についてお話ししたいと思います。でもエコゴージャスの考え方は無理はしません。できるだけ快適性を抑えずに使用時間を減らすという方法を提案していきます。単に寒くても我慢しろでは、エコゴージャスではないのです。一番簡単なのが服装ですね。夏はクールビズ、冬はウォームビズと言われますが、これは職場なので家庭でもやっていただきたい。夏の薄着は限界がありますけれども、冬は厚着をしていけばいい。半天や使い古したジャンパー、靴下を履くなどできると思います。ただ室内ぐらい身軽で過ごしたいと考える方もいらっしゃると思います。その時はテクノロジーを使います。別にこれを買いましょうということではないです。薄くても暖かい機能性の高い下着がたくさん出ています。何もヒマラヤまでいってあんな格好をしなくてもと思いますけれども、それだけ暖かいということです。中に着れば薄着をしていても比較的暖かく過ごすことができる。靴下ですが、1枚履きで寒いなら2枚履きをすればいいのですが、その時に裏技があるんです。靴下を使っていると片方だけ穴が空いて捨てたり、あるいはリサイクルに出すのもありますが、これを取っておいて2枚履きするときの1枚目として履くんです。2枚目はそろったものを履いていると見た目はおかしくないし、2枚履きもできて、しかも廃物利用になるということです。突然お客さんが来ても見た目は大丈夫です。是非知恵を使っていただきたいと思います。テクノロジーも知恵も使うということです。お風呂の入り方ですが、お風呂から出た後温度が下がりにくい入り方があります。例えば38度ぐらいのお湯に入る。浴室がよほど寒ければ無理ですが、一般的に北海道の住宅は断熱性が高く造られているはずなので大丈夫だと思います。42度以上もある熱いお湯だと長時間入っていられないので、表面だけが暖まって出てしまいます。ぬるめだと中まで暖まってから出ると体温の低下が少ないです。もし余裕があれば半身浴もお勧めです。みぞおちぐらいまでのお湯に入る。ただ上半身が寒いときには使い古しのTシャツを切って着るとか、タオルをかけるとか。私がやっているのは、見た目は良くないですけれども、お風呂のふたを首の所まで持ってきて過ごします。半身浴ということは、心臓のあたりまでですから心臓への負担が少ないです。しかも少ないお湯で済むのでエネルギーも節約できて、水も節約できるので一石何鳥にもなります。例えばアロマテラピーなどを楽しみながらゆっくり入って雑誌を読んだりするということです。これも一つのゴージャスな過ごし方だと思います。それから入浴剤を使う。保温性の高いものがいっぱい出ておりますが、できれば廃物利用もしてもらうといいと思います。ミカンやユズなどの皮、大根やヨモギの葉っぱなども入浴剤として使えます。ミカンの皮を乾燥させて、お風呂に入る前に、麻や綿の袋に入れてもいいですが、うちは綿のガーゼの中に3個分ぐらいを真ん中に置いて、対角線上を結ぶと袋状になりますので、それをお風呂に入れます。だんだんふやけてくるので、ギューっと握るといい香りと柑橘類の皮にはリモネンという油分が含まれて、これが体の表面に薄い膜を作ってくれて保温性や保湿性が保たれるのです。是非利用してみてください。ほかにはレジャーシートを使う。薄っぺらいのではなく断熱材に使われるもので厚みがあってアルミの蒸着がしてあるものを使う。冷えは足元から来やすいので、例えばリビングに敷いてその上にこたつ布団を掛ければ、自分が発する体温で結構暖かいです。キッチンや脱衣所に利用するのもいいと思います。床が暖かいと暖房を強くしなくても十分です。それからカイロです。使い捨てではないですよ。使い捨てしか知らない人も多いかと思いますけれども、普通の昔のカイロは木や草の保温力の高いものの灰に助燃剤を加えて紙袋に詰めたり、練り固めたものをカイロ灰と言いますが、これを金属製の容器の中でゆっくり燃やしていくものです。白金カイロはベンジンやオイルを白金の触媒作用で酸化させて発熱させる。火を使うわけではないです。これらは
元のページ