平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告35濃度30.8%)このことはアミンとポルフィリンコバルトの配位状態がアミンの構造によって変化するため(Fig.2)、コバルトと酸素の親和性が変化したと推定された。このとき、最も分離能の高い2,4,6-トリメチルピリジンを用いた富化膜の場合はかさ高い置換基をもつことと、電子供与性基を持つことでコバルトとやや弱い配位をしたことが、酸素とコバルトの結合−解離の速度に影響を及ぼしたと考えられた。 また、購入済みのガス透過測定装置を用いて、これらの富化膜のガス透過係数を酸素と窒素について行ったとき、酸素/窒素比はもっとも酸素濃縮能の高い付加膜では酸素の透過係数PO2は2.70×10-8 (cm3(STP)cm/(cm2 S cmHg)であり、窒素の透過係数PN21.68×10-8(cm3(STP)cm/(cm2 S cmHg)との比は4.1(O2/N2)程度ということが明らかとなり、この係数比をさらに向上させることが今後の課題である。 今後はこれらの結果をもとに、富化膜の作製条件(CoTPP−アミン混合比、基盤膜の種類、塗布量など)のさらなる検討を行い、酸素透過量とガス分離性能の向上を目指す。Figure 2. Proposed model optimized by MMFF94, and permeability coefficients of oxygen and nitrogen for the CoTPP-D-POM complex coated membrane.entryamineb)flow rate(ml/cm2min)O2c)Conc. (%)∆O21Aniline0.30 21.6 0.6 2N, N'-Diethylaniline 0.01 26.0 5.0 3Imidazole0.09 24.3 3.3 4N-Butylimidazole0.01 29.3 8.3 5Pyridine0.04 27.6 6.6 62, 4, 6-Trimethylpyridine0.10 30.8 9.8 a) The upstream air pressure was 0.4 MPa gauge and the downstream was atomospheric presssure, [CoTPP]:35.8 mmol/L, 40 wt%. The coating was 3 times. c) The upstream air (O2:N2=21:79), the permeated gas was determined by GC(column: MS4A, carrier gas: He). Table 1. Oxygen permeation through CoTPP-amine-PBM complex coated membranesa)
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