ニュースリリース

  • 委員会報告 

  • DATE
  • 2011年10月11日

洞爺湖において室蘭工業大学・教育ワークショップが開催されました

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 平成23年9月5~6日の2日間、洞爺湖サンパレスにて室蘭工業大学の第8回教育ワークショップが開催されました。東京都市大学からはFD専門委員会委員の都市工学科・栗原哲彦准教授が参加しました。以下、栗原准教授の報告です。

1.第8回教育ワークショップの概要
 参加者22名、スタッフ10名の総勢32名でワークショップが実施されました。参加者の多くは新任教員でした。第8回教育ワークショップは以下の日程で実施されました。

9月5日(月)
8:45 室蘭工業大学集合
8:50 ワークショップ開始
9:50 会場到着
10:15 挨拶(空閑理事)
10:25 ミニ講義(ワークショップについて)
10:40 アイスブレーキング
11:40 WS1「クロスロード・ゲーム」
14:50 WS2「教育目標を具体化する」
17:00 ミニ講義2(大学院FD)
1830 夕食
20:00 懇親会

9月6日(火)
9:00 WS3「ロールプレイ」
12:50 総評・表彰、修了式
13:30 「STAR DOME はやぶさ」鑑賞
14:00 ホテル出発
15:30 大学到着、解散

 洞爺湖サンパレスに到着後、会場設営を全員で行い、空閑理事の挨拶ののち、ただちにミニ講義が実施されました。以下に各ミニ講義およびWSの内容を簡単に紹介します。
 
(1)ミニ講義(ワークショップについて)
空閑理事からFD・教育ワークショップの重要さについて説明がありました。

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 (2)WS1「クロスロード・ゲーム」
学部の教育目標を取り上げ、その解釈の仕方に関する考え方を共有するとともに、教育目標に対する教員の考え方の多様性について再確認することを目的に実施されました。具体的には、6名程度ごとに班分けが行われ、各自でYes、Noで回答できる質問を作成し、披露する。その質問に対して回答をYes、Noで出し合う。この際、判断が難しい質問が良問となる。

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 (3)WS2「教育目標を具体化する」
授業等を通して、学生に身に付けてもらいたい事項を明確にし、教育目標を実現するために実施されました。具体的には、教育目標に掲げる内容を実現するために、科目「○○○」を設置し、教授方法、評価方法、問題点などを議論する。

 (4)ミニ講義2(大学院FD)
花島先生より学部だけでなく、大学院のFDも必要となってきているとの紹介があった。
 (5)WS3「ロールプレイ」
WS1、WS2で明確になった「育てたい工大生像」を実現するために、授業や教育を実践する際に何を心がけるべきか、工夫すべき点は何かなどのアイデアを共有するために実施されました(写真-4)。ロールプレイ用のシチュエーションとして①1週目授業でのガイダンス、②ベストティーチャー賞の受賞スピーチ、③FD研究会における教育成果発表が用意され、この①~③のうち一つを選択し、授業・教育のアイデアや工夫を議論しました。

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2.教育ワークショップに参加して感じたこと
2日間の日程で開催された、第8回ワークショップに参加して感じたことを以下に
まとめます。
  A.大学の教育目標に触れる良い機会である。
    ・ゲーム方式やシチュエーション設定など、さまざまは工夫が見られた。
  B.少人数による積極的な議論
    ・少人数であるからこそ、参加者からの発言もあり、良い議論の場となってい      る。
    ・大人数が参加する都市大の教育改善研究会方式では、十分は発言が出にくい。
  C.学部、学科を超え、教育を議論する場は必要。
    ・他大学に限らず、学部・学科を超え、教育をテーマで議論できたことは、
     重要であり貴重な時間である。
    ・大学内の人的ネットワーク作りにも役立つ(新任教員ならなおさらである)。

3.おわりに
ワークショップ中は、お互いを「さん」付けで呼び合い、職階や役職に関係なく同じ教育者であることが強調されていました。JABEEの導入もあり、ここ数年で教育改善に関する議論が行える素地が出来上がっているように感じました。今後も連携事業を活用し、お互いのよいところ取り入れながら、教育改善につなげていきたい。

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