ニュースリリース

  • 委員会報告, 室蘭工業大学 

  • DATE
  • 2012年3月30日

ロイヤルメルボルン工科大学での第13期海外語学研修を東京都市大学とともに実施しました

 平成23年8月22日(月)~9月6日(火)の15泊16日の日程で、室蘭工業大学のオーストラリアの交流協定校、ロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)での語学研修を実施しました。この研修は平成10年に始まったもので、今回で13期目になります。室蘭工業大学からは5名(男子3、女子2)、東京都市大学からは2名(男女各1)の参加学生7名、引率スタッフ2名の総勢9名で、それぞれ非常に有意義な2週間の研修を経験することができました。
 一昨年より研修の受け入れ先が、RMITの付属英語研修センターから、大学本体の言語教育学科日本語教育部に代わり、学科長のバーバラ・ホワイト先生と専任教員の大橋裕子先生のお二人が研修全体の企画と実施の責任を担い、いろいろな工夫を凝らしたプログラムを組んでくれるようになりました。そのお陰で、研修全体が非常に楽しくなっただけでなく、学生の「やる気」を引き出し、意志疎通が必要な場面を数多く作ることによって、自ら発話し自ら聴いて理解しようとする姿勢を持たせる、素晴らしいプログラムを作り上げてくれました。RMITの学生との交流による言語学習のハイライトは、メルボルンから車で2時間ほどの郊外にあるクイーンズクリフという風光明媚で閑静な港町での2泊3日の「バイリンガル・キャンプ(合宿)」です。
 野外でのゲームや、町の中のランドマークや名所やお店などをタスクワークとして歩いて調べてきて、その内容を日本人学生は英語で、オーストラリア人学生は日本語で報告するという、タウン・アドベンチャー、夜は日本人とオーストラリア人の学生が混じったグループを作って、指定の料理を作ってコンテストをするなど、チャレンジングかつエキサイティングなプログラムに、日豪の学生が一致協力して懸命に取り組みました。これによって、日豪の学生に劇的な協同意識を生み出したと感じました。また、室蘭工業大学の学生にとっても、東京都市大学からの学生が参加することによって、室蘭工業大学のみという小さな枠を超えた出会いと、異なるグループとの新しい出会いと交流・協同という貴重な体験を得たと感じています。またこのことは、人数的には少数者として参加した東京都市大学の二人の学生にも、得難い体験となったことと信じます。
 11月には、メルボルンで交流したRMITのオーストラリア人学生が「日本語研修」として室蘭工業大学に約2週間滞在しました。メルボルンに行った室蘭の学生たちは、RMIT学生のチューターの役割を十分に果たしてくれましたが、それに加えてうれしかったことは、東京都市大学の研修参加者の原田祐輔君(情報科学1年)と鈴木萌さん(経営システム3年)の二人が、東京からはるばる室蘭まで来てくれて、いくつかのプログラムに参加し、RMITの学生との再会を喜んでくれたことです。工大生とRMIT学生を含む私たち関係者一同、これには大変感激しました。
 「新しい出会い」を恐れることなく楽しみ、それを「勉強」とし、その関係を継続していく、そして、そのよききっかけと実体験の機会を学生に提供することが海外研修の最大の意義だと感じました。

①オーストラリアの学生との交流 (1).JPG

②クイーンズクリフでの野外活動.JPG

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