ニュースリリース

  • 室蘭工業大学 

  • DATE
  • 2009年11月27日

水素燃料エンジンバスの実証走行が室蘭地域で行われました。

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東京都市大学の水素燃料エンジンバスの実証走行が、去る10月20日から11月16日まで室蘭市にて行われました。戦略的大学連携支援事業では、東京都市大学が水素燃料エンジンバスを開発し、水素タウンを目指す室蘭市で実証走行を行い、室蘭工業大学が走行データを記録するとともに、室蘭市が周辺地域含め、水素社会普及啓発のためにこれを生かす取り組みを行うことによって都市と地方の大学と自治体が連携し、教育・研究・地域振興の相乗効果を生み出すこととしておりました。
実証走行距離は1,000㎞に及び、水素エンジンにとっては北海道の初冬、時折、雪、霙の降る中や急坂の多い地形など厳しい環境条件の走行が続き、貴重なデータを収集することができました。また水素燃料エンジンバスを使って、実証走行も兼ねて地域では水素に関する小学校3校/1専門学校/への出前教室、室蘭工業大学学生を対象とした説明試乗会、市民への普及啓発のための展示試乗会(市内3か所)、地域のNPO法人によるエコツアーでの試乗会、水素エネルギー関連企業での展示試乗による産学交流や、洞爺湖サミット開催地域として洞爺湖町を始めとした西胆振地域への水素普及啓発キャラバンによる屋外展示(周辺5自治体)などに活用しました。期間中の乗車総数は684人でした。
水素エンジンバスの展示に際しては本事業により製作した水素エンジンバスの開発の歴史に関するDVDによる映像展示や室蘭市が作成したパンフレット、さらに東京都市大学の学生や室蘭工業大学の教員による説明により、特に小学生や専門学校生、大学生に対する教育効果は大きいものがありました。地域住民にとっても水素バス実証走行の1ヶ月間は連日新聞で報道されるなど地域を賑わせる話題となったため、水素エネルギーの普及啓発効果は多大にあったものと思われます。これらの取り組みは地域においても学校関係者、自治体、マスコミ含め大きな評価を受け、一過性で終わらせることなく、これからの環境エネルギーを考える上で、また将来を担う子供達の教育上ぜひ継続してほしいとの声も聞かれるなど、極めて有意義なものとなりました。
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